トップアスリートから学ぶ(サッカー:クリスティアーノ・ロナウド選手)
世界中で知られるポルトガル出身のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウド選手。
彼は、プレーはもちろんのこと、ストイックな自己管理とトレーニングの姿勢にも多くの注目が集まっています。長年にわたり世界の第一線で活躍し続ける背景には、技術や才能だけでなく、日々の習慣と努力の積み重ねがあります。
ロナウド選手の姿勢には、テコンドーを学ぶ私たちにも大いに学ぶ点があるのではないでしょうか。
・若い頃から筋力トレーニングを日課にし、ジムに行かなくても体を鍛える方法を実践。
・「トレーニングメニューを全てこなしてから寝る」ことを大原則とし、徹底した自己規律を守ってきました。
・トレーニングの場はジムだけに限らず、「どこでも練習場」という意識を持ち、機会を逃さず鍛え続けています。
・筋肉の維持・回復のため、高タンパク・低脂肪の食事を基本とし、野菜も好んで摂取。
・一日に4〜6回、少量ずつこまめに食べることで代謝を高めています。
・砂糖の入った料理や清涼飲料水など、代謝を低下させる飲食物を避けています。
・試合会場でのコーラボトル排除のエピソード(※)は有名で、スポンサーに遠慮せず健康を最優先する姿勢が話題となりました。
※2021年、試合前の記者会見で、ロナウド選手は目の前に置かれたコカ・コーラのボトル2本を横に移動させ、代わりに水を飲むようアピールしました。コカ・コーラが大会スポンサーであったことから、多くのメディアで取り上げられました。
・睡眠は1日8時間以上を確保。
・練習後は温水と冷水の交代浴や、プール、サウナでのリラックスを大切にし、心身のバランスを整えています。
・コンディショニングにもこだわり、「110%で走れる身体」を目指すことを信念としています。
ロナウド選手は次のように語っています。
「僕たちは皆人間だ。もちろん、毎日ジムに行くのが好きなわけじゃない。でも、それでもやらなければならない。その“やらなければならない”瞬間こそが、僕たちの心を強くするんだ。」
この言葉には、日々の稽古や型の練習、繰り返しの基本動作に取り組む私たちにも共通するものがあります。
一人で黙々と取り組む打撃系武道の特性上、「継続力」と「自己規律」が強さの基盤となります。テコンドーにおいても、シャドー、型、サンドバッグ練習など、地道な積み重ねこそが成果を生むのです。
組み技主体の柔道やレスリングなどは、主に相手との駆け引きを通じて上達します。一方、テコンドーをはじめとする打撃系武道では、一人で行う稽古こそが上達のカギです。
だからこそ、ロナウド選手のような「自分に厳しく向き合い続ける姿勢」は、テコンドーの稽古においても重要な学びになります。
トップアスリートに共通するのは、才能ではなく「習慣化された努力」です。
クリスティアーノ・ロナウド選手のように、自己管理を徹底し、自分との約束を守り抜く姿勢は、テコンドーを学ぶうえでも非常に大切なヒントを与えてくれます。
どんな日も、自分の課題と向き合い、ベストを尽くす。そんな日々の積み重ねが、やがて大きな力になります。
私たちもまた、毎日の稽古や生活習慣の中で、コツコツと自分を鍛えていきましょう。
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- Date 2025年8月17日
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Category
知識